Peated Beans

コーヒーとクライミングとウイスキーと仮想通貨が好き

【業界分析】喫茶店開業に明るい未来があるのか分析してみた

f:id:iwanori65:20171109191631j:plain

大学生のころ、本気でコーヒー業界に行きたいと思っていた時期がありました。
(好きすぎて。)
そして自分でお店を開きたいと思っておりました。
社会人になって大分世の中の仕組みが分かってきたので、
市場概況をまとめ、どのくらい明るい未来があるのかを考えてみました。
結論を先に言ってしまうと、市場という観点でみれば開業はキツイですね…
 
◆目次

市場概況

コーヒー自体が嗜好品のため、景気の影響を受けて売上が増減します。
また、個人店と法人店(チェーン店)の争いも激しく、2000年からのデータによると、
市場規模は年々縮小しておりますが、チェーン店の売上がほぼ横ばいのため、個人店が消滅していっている可能性が高いと考えられます。

f:id:iwanori65:20171109192035p:plain

出所:(財)食の安全・安心財団、経済産業省『工業統計(品目編)』
 
珈琲豆の原価を考えてみます。
一般的な喫茶店の原価率は低いものの、低価格路線の企業および個人店ではかなり価格変動がリスクになっています。
$ベースでのロブスタ種(主に缶コーヒー用豆)とアラビカ種(主にドリップ用豆)の価格推移は以下です。
2005年から2011年で比較してみると、約2.5倍の増となってます。
一方で、2015年から2016年にかけてどちらの品種も価格が高騰してきている状況です。
結構増減するんだなぁ。
 f:id:iwanori65:20171109192619p:plain
出所:International Monetary Fund (IMF)

競争環境

強敵は誰か?

店舗数はドトールがトップ。次にスタバという状態でそれぞれの戦略は異なってます。
スタバ:高価格&直営店で高品質なものを提供
ドトール:低価格。最大の強みは豆の買い付けを自社で行っている点。ハワイに農園も所有している。
 
これ以外にも以下プレーヤーがおります。
ざっくり運営母体別にジャンル分けしてみました。
 

f:id:iwanori65:20171109192011p:plain

 
結構な数がおり、その中の店舗数上位がドトール&スタバという構造になっております。
個人店を出店した場合は、彼らと競合する場合もあるかと思いますが、
僕はそもそも喫茶店に来る客層とドトールに行く客層は違うと考えています。

顧客が求めているもの


2013年9月のリサーチバンク「コーヒーに関する調査」によれば、「コーヒーショップを選ぶ際に重視すること」は「店内の雰囲気が良いこと」「居心地が良いこと」が6割以上となっていました。

この「居心地が良い」というのが超抽象的ですが、ざっくり考えてみると、
個人店運営の場合は、この6割の層をいかに獲得していくかという所がポイントになりそうです。
 
この意味では、上記の上島珈琲店やコメダ珈琲店など、フルサービス型の店舗と競合していく形になると思います。
これ以外にも、個人経営の店舗とも競合しますね。それも激しく。
なぜならば…
 

参入障壁が低いのに商圏は限られている

喫茶店開業は試算してみると300万円位からできそうです。(ハンドドリップでの提供前提)。
つまり参入障壁が低く、競合する個人店が生まれやすい構造になっています。
また、商圏が限られているため他店舗と限られた顧客を奪い合う形になります。
よって、必然的に自店舗と他店舗の顧客の奪い合いが続き、店舗出店されるごとに競争激化していくと言えます。
 

郊外型にも強敵がいる

上記を読むと、なら郊外に出店という観点も考えられますが、名古屋近辺ではすでにコメダ珈琲店が出店しています。
 コメダは、名古屋発でフルサービス方式のコメダ珈琲店を展開、中部を中心に約680店舗持っているようです。
中部以外なら可能性あるかもしれません。人口が少ないので、顧客数の少なさがネックですが。
 

まとめてみた結果

「明るい未来があるか」というテーマですが、
好きな事で自分だけ細々と生きて行ければよいという人には良いと思います。
ただ、上記の厳しい市場環境があるので、以下を意識しながら店舗を運営することになります。
・他店舗との差別化や価格設定等のマーケティングの観点
・売上や費用の最適化を行うための会計の観点
・法人を運営する上での法務知識
・休業による収入保障の確保
・集客のための営業・広告活動
・新製品開発や料理開発のための勉強
 
うわぁ。ざっと考えただけでいっぱい。
そして、上記を行いながら以下のリスクを抱えている状況になります
・増加する他店舗との闘い
・開業資金(借金)返済のプレッシャーとの闘い
・増やせない顧客単価
・上げられない顧客回転率
・珈琲豆の価格変動によるコスト増
 
個人店経営するってのは、企業が何人かで分担している作業を一人でやるってことで、そりゃ休んでいる暇なんてないよなぁ。
 めっちゃ大変だ。今やってる人って本当にすごい。
 

上記を踏まえて、当時大学生だった僕に言いたい事

好きなことを仕事にする事は良いことだけど、
好きなこと以上に嫌いなことをやる覚悟が無いなら仕事にするべきじゃないね。
あ、当時の僕はひねくれてたので、じゃあネットでロースターやるもん!って言ってきそうだな。
ここも分析しよう。
 
副業がてら、、っていうのも難しいなぁって話はこちら